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輸出実績をGIS上で可視化し、異常検知に活用
自動車部品メーカー
トラブル時の対応が不安定な現状
今回GISの導入にご相談いただきましたのは海外の生産拠点と部品の輸出入業務を行っている企業の、サプライチェーン管理部門のお客様です。
お客様の問題意識は、海外の生産拠点への部品の輸出入業務に関して航路上の運航トラブルや港でのストライキなど予測が難しい事態に対してその状況を迅速適切に把握したいことにありました。
輸送実績をもとに輸送量の異常検知を実現
上記の課題を解決するためには、過去の輸送実績をもとに現状の輸送量の異常を検知するという解決策があります。
部品を輸送する輸送船の積載量データを検査し、輸送量が増減した際に過去の輸送実績と照らし合わせることによりどこの船が異常値を出したのか、またその船はどの航路・どの港を経由したのかを追跡するように調べ上げることで、港のストライキや天候災害、港湾荷役作業の遅れの検出、危険な航路の分析等が可能になります。
ArcGIS Onlineを活用した実績の可視化
では、実際にどのようにサプライチェーン上の異常検知の仕組みを作ったのでしょうか?
今回の事例では、クラウド版のGIS製品であるArcGIS Onlineを活用し、輸送船のサプライチェーンにおける輸出実績の可視化と異常検知に取り組みました。
このお客様は、基幹システムに輸出実績を蓄積されており、その基幹システムと、ArcGIS Onlineをデータ連携することでオンラインの地図上に輸出の実績を表すことが可能となりました。
また、オンラインの地図のみではなく地図と連携したダッシュボードの作成も実現しました。輸出実績が地図上に可視化できるようになったことで、過去の輸出データと照合し、平常時の輸出量から乖離した際に異常値としてアラートを鳴らすことができるようになりました。
お客様からは、帳票からではわからない航路上の危険や港のストライキ、作業者の不足による港湾荷役作業の遅れ等についても輸出実績データから間接的に把握することができるようになり、リスクヘッジの判断材料になったとのお声をいただきました。
さらに「今まではEXCELで見ていたデータを地図上で見られるようになりわかりやすくなった」、「担当者自身でダッシュボードを操作して、必要なデータのレポートを簡単に作れるようになった」とのお声をいただいております。
SCMの課題をGISで解決したい方は、ESRIジャパンにお任せ
サプライチェーン 地図システム.comを運営するESRIジャパンでは、これまでに多くの会社様にGISを導入し、サプライチェーンマネジメントに関する様々な課題を解決してまいりました。
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